
こんなにキツい保護は、久しぶりでした。
他団体さんが搬送してくれたDog's smileの保護予定の2頭目を覗いて
全く動きなく体が脱力していて、ただ事でないことに気付く。
クレートから出しても、ガリガリに痩せた体に何の反応もなく、体が冷たい。
心臓を確かめて、遠く骨の下に聞こえるか細いとくとくの振動。
呼吸はほとんど見えない。
もう、頭の中が真っ白。
中継所の他団体ボラさんの家で、ただただヒーターの前で心臓をマッサージしつつ温める。
脱力したままで反応もなく、もうこのまま見送るのか…と抱きしめながら思いかけていました。
ぐるぐる巡る思考の中、頼みの綱の奥さん先生に動揺MAXで電話。
この時、既に時間は午後10時過ぎ。
到着が大幅に遅れて、ほんの3時間前に予定していたメディカルチェックの予約キャンセルしたのに
こんな電話をすることになるなんて思いもよらず。
「直ぐに連れてきて下さい。 院長に連絡しときます」
外出中だった奥さん先生、状況を聞いて下さって
手配してくれたことにどんなに心強かったことか…
間に合って。間に合って。ただ心の中でずっと繰り返していました。

到着して直ぐには、画像も撮ることが出来ませんでした。
もう、逝ってしまうのだと思い込んでいたから。
心音も弱く、直ぐに注射をして下さいました。
色々処置をして下ってる間も、なかなか反応はなく
ただただ、見つめ続けるしかなく沈黙の時間でした。
低体温33℃、低血糖で、ほとんど仮死状態。
どのくらいの時間、この状態だったのだろうと思うと、また辛い気持ちが押し寄せる。
でも、生きてくれました。この日預かりのボラさんたちも、後から病院に駆けつけてくれました。
何度目かの聴診器に体がキュッと反応したときに、もう泣けて泣けて。
みんなが希望を持って声を掛けました。
奇跡のコです。
みんなでこのすごい出来事を見守らせてもらいました。
画像はすべて、希望を持ててからのモノです。
目は開かないけれど、何度か反応を見せてくれたので
日が替わって0時過ぎ、後は院長にお任せして少し安心してみんな帰宅。
こんなに朝を待ったことはなかったです。
何の連絡も入らずに静かな朝を迎えられたことに、世界中に感謝したい気持ちになりました。

次の日、午前診にボラさんみんな都合を付けてくれたので
同郷のコらのメディカルチェック。
奥さん先生、リーちゃん連れてきてくれました。
ご飯もがっついたって😭
ただ、体温調整が落ち着かないのでそのまま入院。
自分で立ってるーーー😭12/5退院許可が出て、お迎えに行ってきました。

こんなに可愛い顔してたんだね。
キレイなお目々だね😭
病院スタッフさんがカピカピだった目の周りや糞尿まみれの手足を
体の負担ないように気をつけながらキレイにしてくれてました。感謝。
仮名は リープ本来ならば我が家が見るところですが、こんな状態なので再確認させてもらいました。
「私たちが出来るのであれば是非ウチでと希望します」と心強いお返事もらったので
当初の予定通り
リーちゃんの今後の様子は
バレエ大好き♡保護犬大好き♡食べること大好き♡ でどうぞ♬
2頭目の預かりがいきなり試練の預かりって、ホントに申し訳ない。
大阪でも遠い場所から何度も足を運んでくれた仮母。
病み上がりなのに本当にありがとう。
ホントはとっても泣き虫ママなのに(笑)、病院搬送時しっかり後続で病院まで来てくれ
頼もしさを感じました。

リープと言う名前は、入院中に変更になりました。
当初の名前を変更したのは、ベルリンに居るSちゃんがママから事情を聞いて考えてくれたそう。
大切なとか愛しい、愛するという意味。
うん、とってもいい名前だ。
ガッリッガリです。大げさに書くのはキライです。
でも、このコの生きる力を目の当たりにした感動は、あの日の辛かった気持ちを
思いっきり払拭してくれました。
あのままただ見送っていたら、後悔や、怒りや、誰かを恨みたくなる気持ちに
どんどん巻かれていたと思います。
移動中に急に痩せ細ったとは、もちろん考えられません。
何があって、こんなに痩せ細ってしまったのかを、まずは体力付けて探っていくことになります。
この体でも元気にしていたのか、この状態でただ生かされて死ぬのを待つだけだったのか
どちらにしても、繁殖場では命を救うアクションはないのだと思います。
繁殖場所謂パピーミルと言うところを取り締まるための法改正は
少しずつ進みつつあるのですが、改正も何もパピーミル自体
ホント要らない。
ほとんど瀕死状態だったリーちゃんが、今こうして生きていることは
お世話になってるM院長のお陰。
そしてなにより、リーちゃんの生きようという意思です。

あと少し遅かったら、この姿を見ることはなかったのです。
保護も、奈良に来ることも、奥さん先生に電話したことも、病院へ向かう時間も
すべてがタイミング。 どこかで少しでもずれていたら…
奥さん先生にも「タイミングってスゴいことですね」って言われました。
もちろん、繁殖場を脱出してなかったら、遅かれ早かれ近い将来にその場所で消えていた命です。
生きてくれてありがとう。
実は、先に心をシャットアウトしようとしてました。
それは諦めてしまっていたって事です。
でも、希望を持つことをこのコが教えてくれました。
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